ボット開発標準/フレームワーク
Automation Anywhere A2019である程度ボットの作り方を覚えてきたら、開発標準/ベストプラクティスをボット作成に取り入れてみましょう。これは、特に複数人でボットを共有したり、Enterprise版でボットを中央管理して無人で運用する際に「落ちないボット」を作る際に、とても重要になってきます。
目次
「落ちないボット」の話
RPAを実際に運用する際に、最も頭を悩ますことのひとつは「エラーでボットが止まってしまう」ことです。これを避けるには、エラーが起こりえるさまざまな状況を想定してエラー処理を行っておくことが必要で、ある程度のプログラミング知識と経験が必要になってきます。
また、複数の担当者でボットの内容を確認することも重要です。複数人でレビューをするため、アクションリストの見やすさや規約に従って作られているかも重要になってきます。
その際の確認ポイントは以下のようなところです。
- エラー処理が適切に行われているか
- コメントが適切に入っているか、ステップを使って整理されているか、変数の命名規則が適切か
- ボットを動かす前後処理 (Excelや関連プログラムを閉じる、一時フォルダーのクリーンアップなど)が行われているか
- パソコン環境固有の設定値が切り出されているか
- アクションリスト行数の制限 (多い場合は別のボットに分離)、DRY原則、循環的複雑度最小原則を守っているか
- デバッグに必要な適切なログが出力されるようになっているか
標準テンプレートをダウンロードしてみよう
Community Editionにインポートできるボット開発用テンプレートを使いましょう。『Bot+Starter+Automation+Anywhere.zip』
Control Roomでインポートすると、「Bot Starter Template」という名前のBotが作成されます。中身は50行のアクションリストです。自分で作るアクション本体は36行目に挿入します。