Automation 360 v.23リリース情報 (Community Edition、Enterprise Cloud Sandbox)
Automation360は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。今回、米国時間12月2日にAutomation 360 v.23 Community Edition (ビルド11429) と、有料版のクラウドサンドボックス環境が出ました。それでは、Automation 360 v.23の内容を見て行きましょう。
目次
- Automation 360 v.23のリリースノート情報
- Microsoft Edge (Chromiumベース) のサポート
- Botエディターでの自動保存機能
- レコーダー関係の改善
- Microsoft Outlookで共有メールボックスからメールを読む
- Excelの高度な操作関係
- 資格情報関連
- AA de Knightで情報も発表
- 過去のリリース情報を追うには
Automation 360 v.23のリリースノート情報
今回も、前回のAutomation 360 v22が出てから、3カ月経ってのリリースとなりました。
リリースノートは以下の場所にあります。
この中から主なものを抜き出してみます。
※ちなみに、利用にはBot Agentの更新が必要で、バージョン21.116.12107を使う必要があります。
Microsoft Edge (Chromiumベース) のサポート
Control RoomとBot Agentが正式にMicrosoft Edge (Chromiumベース) をサポートしました。また、Internet Explorer 互換モードを使うことでWebアプリケーションの自動化も可能になりました。
Botエディターでの自動保存機能
すべてのケースではないですが、レコーダーで動作を記録したり、変数を変更したり、アクションの内容を変更したりしたときなど、変更した内容が自動保存されるため、ブラウザーのセッション切れなどによるうっかりデータロスが防止できます。
レコーダー関係の改善
レコーダーでのクロスドメイン、シングルネストされたIFrameのサポート
Google ChromeとMicrosoft Edge Chromiumでサポートされます。FrameDOMXPathプロパティに値が保存されます。
AISenseレコーダーでの「アンカーのキャプチャ」サポート
AISenseでもアンカーがサポートされました。
「プロパティを取得」アクションによるオブジェクトのプロパティの取り出し
レコーダーでオブジェクトをキャプチャした後に、「プロパティを取得」アクションを使って、下の「オブジェクトのプロパティ」テーブルにある「名前」の中から「プロパティ名」に指定することで、変数にその内容を保存する機能が拡張されました。
Microsoft Outlookで共有メールボックスからメールを読む
Microsoft Outlookの共有アカウントのメールを自動化できるようになりました。
Excelの高度な操作関係
追加のファイル形式のサポート
.ods, .htm, .html, .mht, .mhtml, .slk, .pdf を開くことができるようになりました。
ループアクションのExcelの高度な操作でグローバルセッションが指定可能
複数のBotで共有できるグローバルセッションをループアクションでも使用できるようになりました。
資格情報関連
Credentialパッケージ
資格情報に保存された内容を通常の変数に保存、またはその逆の変換などができます。ただし、このパッケージを使う際は重要な資格情報が暗号化されなくなるリスクを考慮してください。
SOAP Web Serviceパッケージで資格情報を利用可能
SOAP Web ServiceアクションのRaw Dataに資格情報変数を使うことができるようになりました。
FTP/SFTPのユーザー名とパスワード指定に資格情報を利用可能
Secure FTPサーバーに接続してタスクを自動化する際に、安全に資格情報を指定できます。
AA de Knightで情報も発表
12/17更新
AAの中の人によるv.23の解説もリリースされました。
過去のリリース情報を追うには
また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。
こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。