ボットのインポート・エクスポート
Automation Anywhere A2019では、作成したボットはControl Room上に保存されています。別の人がつくったボットは自分のControl Roomに「インポート」、また他のControl Roomにボットを移すために「エクスポート」をすることができます。ただし、これらができるかどうかはユーザーに与えられた権限次第であり、Community Editionのユーザーはインポートのみ可能です。
目次
ボットのインポート方法
「Bot」のリポジトリのページで 右上に「Botをインポート」ボタンが表示されていることを確認します。
インポートボタンを押すと「Botをインポート」画面に移動します。ここでファイルを選択すると、右上の「Botをインポート」ボタンが押せるようになります。ボタンを押して実行すると、ボットファイル一覧の中に新しいボットファイルが追加されます。
※ボットのインポートがうまくいかない場合、上の画面で「インポートしたBotまたはファイルで上書きする」のオプションを選択して試してください。
ボットのエクスポート方法 (Enterprise版のみ)
エクスポートの話に移る前に、Automation Anywhere A2019におけるリポジトリの構造について見てみます。Enterprise版では、リポジトリには「非公開」と「公開」があり、「非公開」は自分で自由にできるプライベートスペース、「公開」は全ユーザーで共有するパブリックスペースです。Community Editionではユーザーには「非公開」スペースのみが見えています。
インポートは自分の「非公開」リポジトリに行われ、逆にエクスポートは一旦「非公開」から「公開」リポジトリに移動 (チェックイン)したボットファイルがエクスポート可能となります。
Enterprise版の画面 (A2019.13)では、以下の画面の通り、「公開」と「非公開」の2つのタブが表示されています。「非公開」タブの画面で「Botをインポート」ボタンが表示されています。
この画面で、各ボットのアクションメニューから「TaskBotをチェックイン」ボタンを押すと、指定したボットが「非公開」から「公開」に移動します。
「公開」リポジトリにチェックインすると、直接の編集ができなくなります。もう一度編集するには、「公開」から「非公開」に「チェックアウト」すると、「非公開」リポジトリで再び編集できるようになります。
「公開」リポジトリでは「Botをエクスポート」ボタンが表示されるので、エクスポートしたいボットを選択後、ボタンを押します。
「Botとファイルをエクスポート」の画面では、対象となるボットファイルが選択されているか確認します。終わったら「次へ>」を押します。
その後、再び「次へ>」を押すと、「Botとファイルをエクスポート」ボタンが推せるようになるので、押してください。
すると、SMTPの設定が行われている場合、しばらくしてメールアドレス宛にボットファイルをエクスポートするためのリンクが届きます。
メールが届かない場合、もしくは直接Control Roomからダウンロードを行いたい場合は、Botとファイルのエクスポートを行った後、「アクティビティ」の「履歴」を参照してください。該当するエクスポートアクティビティが見つかります。
詳細の画面から、ボットのファイルをエクスポートしてください。ボットはZIPファイルとしてエクスポートされます。
※ ZIPファイルのサイズが大きくなる場合、「パッケージを確認」画面でZIPファイルに入れるパッケージファイルを抜くことでロボット本体のみの小さなファイルにすることもできます。(インポート先の別の環境のパッケージバージョンが違う場合に、動作が変わるリスクはあります)
インポート・エクスポートに必要な権限 (Enteprise版)
ボットのインポート、エクスポートに必要なロール権限は以下の通りです。
機能 | Botフォルダー | 対応している標準のロール | |
---|---|---|---|
インポート | Bot >> Botをインポート | Public tabに直接インポートするにはチェックイン権限が該当フォルダーに必要です。 | AAE_Bot Developer |
エクスポート | Bot >> Botをエクスポート | チェックイン/チェックアウト権限が該当フォルダーに必要 | AAE_Bot Store Publisher |
ひとまずAAE_Bot Developerが割り当てられていれば「Botのインポート」ボタンが、AAE_Bot Store Publisherが割り当てられていれば「Botのエクスポート」ボタンが表示されて、それぞれのアクションを実行できるはずです。
他の権限の割り当ても含めて調整をしたい場合は、カスタムロールを作って調整するのがよいでしょう。