オートメーション道場

RPAツール「Automation 360」(旧Automation Anywhere A2019) の使い方についてまとめていきます。

A2019.17リリース情報 (Community Edition)

A2019.17リリース情報 (Community Edition)

Automation Anywhere A2019は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。今回のA2019.17 (Community Edition) でも追加の改善がなされています。これらについて見ていきます。(約2週間前からアップグレードされていました💦)

前回のA2019.16 (Community Edition) のリリース情報

前回のA2019.16.1 (Enterprise Edition)のリリース情報

A2019.17 (Enterprise Edition)のリリース情報

 

目次

 

A2019.17のリリースノート情報

リリースノートは以下の場所にあります。が、英語です... 最新の情報はどうやら英語になってしまうようです。

docs.automationanywhere.com

 

この中から主なものを抜き出してみます。今回はあまりビジュアルに訴えるものというよりは、見た目は地味なものが多いです...

 

Bot Agentのアップデートが必須

A2019.17にアップされると、Bot Agentの新しいバージョンをインストールする必要があります。 

 

まず始めに...記載事項以外の見た目の変更

A2019.17にアップグレードしたCommunity Editionでボット編集画面を開くと、ページのアイコンが「Automation Anywhereのロゴ」から「ボット」に変更になり、かつ左側のナビゲーションウィンドウが自動的にたたまれてボット編集画面への「没入」画面になります。

ボット作成の没入画面

ボット作成の没入画面

元のモードに戻ってナビゲーションウィンドウを表示するには、画面左上の「三 Control Room」の「三」をクリックします。

ボット作成画面で没入モードから戻ったところ

ボット作成画面で没入モードから戻ったところ

セッション型変数の登場

新しい変数型として「Session」型が登場しています。種類として「Excel basic session (Excelの基本操作)」「MS Excel session (Excelの高度な操作)」「Terminal Emulator session (ターミナルエミュレーター)」の3種類が選べます。以下のシナリオで利用可能です。

  • ターミナルエミュレーターへの接続セッションを共有することで、常に接続しているターミナルへの接続を別々に複数回行わなくてよくなる。
  • 親ボットのExcelセッション (基本/高度) を子ボットと共有することで、親ボットと子ボットで同じExcelファイルに操作をしたい場合に一旦Excelを閉じて開きなおす必要がなくなる。

 

2つのレコーダーの統合と拡張

いままで「ユニバーサルレコーダー」と「AISenseレコーダー」の2つが別々にパッケージとして存在していましたが、ひとつに統合され、ボタンも統合されました。レコーダーボタンをクリックすると、2種類のレコーダーを選択する画面が開きます。

レコーダーを選択する画面

レコーダーを選択する画面

また、ChromiumMicrosoft Edge (バージョン79以降)内のタスクの記録ができるようになりました。合わせてウィンドウサイズを変更できるオプションがキャプチャアクションに追加されました。

キャプチャアクションの「Resize window」オプション

キャプチャアクションの「Resize window」オプション

正規表現の利用

ファイル名、フォルダ名、ウィンドウタイトル等のワイルドカード (*) が使えた場所で正規表現も使えるようになりました。この辺はv11との互換機能です。

 

DLLパッケージで同じ関数名のオーバーロード

関数の実行アクションで、.dllが同じ関数名の複数の関数 (引数の数が違う場合) を持っている場合も、呼び分けることができるようになりました。

 

SAPキャプチャオブジェクトの新しいアクション

ツリー、タブ、ラベルコントロール用に新しいアクションが定義されました。

 

文字列変数に複数行のテキストを格納可能に (およびv11互換機能対応)

文字列パッケージやファイルに出力、メッセージボックスなどで複数行のテキストを格納できるようになりました。この辺もv11との互換機能です。他にもEWSのOAuth対応や追加のターミナルサポート等、いくつか互換対応があります。

 

日本語、アラビア語、ロシア語文字が変数名に利用可能に

変数名に利用できる文字のバリエーションが増えました。

 

AARIが使えるように (制限あり)

製品版と比べると制限があり実用的な動かし方はできませんが、試してみることはできるようになっています。

 

過去のリリース情報を追うには

また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。

qiita.com

 

こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。

qiita.com

 

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