Automation 360 v.21リリース情報 (Community Edition、Enterprise Cloud Sandbox)
Automation Anywhere A2019は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。今回、米国時間6月2日にAutomation 360 v.21 Community Editionと、有料版のクラウドサンドボックス環境が出ました。今回から製品名がAutomation 360に変更されました。それでは、Automation 360 v.21の内容を見て行きましょう。
目次
- Automation 360 v.21のリリースノート情報
- ナビゲーションのデザイン刷新と製品名の反映
- Bot Agentの更新に伴うAARIアイコンのデスクトップへのインストール
- Control RoomをMicrosoft Azure上にインストール時にAzure ADで認証可能に
- オートメーションの優先度設定
- Windows Terminal Serverでの複数ユーザー同時実行
- Fileパッケージでファイル名/パス取得用の新アクション
- Numberパッケージの精度向上
- 変数作成後の名前変更と未使用変数一括削除
- ODBCドライバーでSnowflakeをサポート
- DLLセッションを複数Botで共有
- 過去のリリース情報を追うには
Automation 360 v.21のリリースノート情報
今回は、前回のA2019.20が出てから、また2カ月経ってのリリースとなりました。前回のリリースから、間隔が1か月から2か月に伸びています。それだけ安定期に入ってきている、また、クラウドサンドボックスで、より時間をかけてリリースを出していく、という方針になったともいえます。また、3月15日にAutomation 360に名前が変わりましたが、製品名が製品に反映された初めてのリリースとなっています。
リリースノートは以下の場所にあります。が、英語です... 最新の情報はどうやら英語になってしまうようです。
この中から主なものを抜き出してみます。
※ちなみに、利用にはBot Agentの更新が必要で、バージョン21.80.10265を使う必要があります。(ちなみに、Bot Agentは21.81, 21.82とその後更新されています)
ナビゲーションのデザイン刷新と製品名の反映
まず、今回一番大きく変わったのは、ナビゲーションの刷新とAutomation 360という新しい製品名の製品への反映です。これは、あらかじめ以下の記事で予告されていた通りです。
ログイン画面は、Community Editionの場合は前と変わらず、「Automation Anywhere Community Edition」のロゴが使われています。体験版/有償版の場合は、このロゴの「Community Edition」のところが「Automation 360」に変わります。
Community Editionでは、ログイン後「最新情報」の画面が表示されます。左側のナビゲーションを見ると、いままでのバージョンとは並び方や名前が結構異なっていますね。たとえば、ロボット一覧のメニューは「Bot」から「オートメーション」に変わっています。
ちなみに、Community Editionの場合は、製品内に「Automation 360」の単語は出てきません。左上のロゴも、今まで通り「Community Edition」と表示されています。
新しく画面左下に移った、バージョン情報を表示するメニューからバージョン番号を見てみても、やはり「Community Edition」となっています。
一方、体験版や有償版では「Automation 360」という単語が出てきます。ログイン画面やナビゲーションに出てくる製品ロゴには「Automation 360」と出ています。
バージョン情報でも同様にAutomation 360と表示されます。
加えて、製品ドキュメントにもAutomation 360という文字が反映されています。バージョン番号でいうと、A2019.20まではA2019、v21以上はAutomation 360 v.21というような表記になっています。
Bot Agentの更新に伴うAARIアイコンのデスクトップへのインストール
ドキュメントにあまり明確に書いていないのですが、 今回の更新に合わせてBot Agentを21.80.10265にアップデートすると、デスクトップ上にAARIアイコンが表示されます。Bot Agentを明示的に更新しなくても、自動更新されることがあるため、ある日突然デスクトップにAARIアイコンが表示されている場合もあります。
詳しくは以下の記事を参照してください。
Control RoomをMicrosoft Azure上にインストール時にAzure ADで認証可能に
Enterprise Sandboxのみ
Control RoomがMicrosoft Azure上に構築される場合、Azure AD認証を使ってControl Roomデータベースの認証を行うことができるようになりました。
オートメーションの優先度設定
Enterprise Sandboxのみ
優先度設定権限を持っているユーザーは、Botの作成、編集、スケジュール時に実行の優先度を設定できるようになりました。
Windows Terminal Serverでの複数ユーザー同時実行
マルチユーザーのターミナルサーバーがサポートされ、単一のデバイスで複数のワークアイテムを継続的に実行できるようになりました。
Fileパッケージでファイル名/パス取得用の新アクション
Fileパッケージで、Get name、Get pathの2つの新しいアクションが追加されました。
Numberパッケージの精度向上
Numberパッケージで巨大数を演算する際の精度が向上しました。
変数作成後の名前変更と未使用変数一括削除
変数作成後に名前を変更することができるようになりました。また、未使用変数を一括削除することもできるようになりました。
ODBCドライバーでSnowflakeをサポート
Snowflakeデータベースがサポートされました。Connect、Disconnect、Read from、Export to database、Insert/Update/Deleteを使うことができます。
DLLセッションを複数Botで共有
1つのDLLセッションをBot間で共有できるようになりました。
過去のリリース情報を追うには
また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。
こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。