A2019.18リリース情報
Automation Anywhere A2019は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。今回、1月頭にA2019.18 Community Edition、1月12日にオンプレミスや有料版のEnterprise Editionが出ました。A2019.18の内容を見て行きましょう。
前回のA2019.17 (Community Edition) のリリース情報
前回のA2019.17 (Enterprise Edition)のリリース情報
目次
- A2019.18のリリースノート情報
- Community EditionでDiscovery Botが利用可能!
- Citizen Developerユーザー
- 非永続VDIのサポート
- 親子ボットの間で入力/変数クイックマップ
- プライベートワークスペースでのBotのチェックアウト
- PDFパッケージ新アクション
- ブラウザ パッケージ新アクション
- ターミナルエミュレータパッケージの新アクションと動作
- ウィンドウ/アプリキャプチャUIの改善
- 過去のリリース情報を追うには
A2019.18のリリースノート情報
リリースノートは以下の場所にあります。が、英語です... 最新の情報はどうやら英語になってしまうようです。
この中から主なものを抜き出してみます。
※ちなみに、利用にはBot Agentの更新が必要で、バージョン16.19.8232を使う必要があります。
Community EditionでDiscovery Botが利用可能!
いままでデジタルアシスタントの「AARI」やプロセスディスカバリの「Discovery Bot
」などが発表され、商用版では利用可能になっていましたが、商用版を使っている人以外が直接触る機会はなかなかありませんでした。
今回、Community EditionでもDiscovery Botが利用できるようになったことで、誰でも触れるようになりました。AARIはA2019.17より利用可能になっていますので、同じく無料で試せます!
Citizen Developerユーザー
(Enterprise機能のみ)
Citizen Developer権限が新設され、ユーザーに付与できるようになりました。Citizen Developerというのは、自分自身のデバイスでロボットを構築して実行できる権限を持つユーザーとのことで、自分のデジタルアシスタントとして自動化を使うシナリオに対応しました。
非永続VDIのサポート
非永続仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) が一時デバイスでサポートされるようになり、Enterprise Control Room またはBot Agentのインストール中に一時デバイスの設定を構成できるようになりました。
親子ボットの間で入力/変数クイックマップ
入力変数の場合、クイックマップオプションを使用して変数を選択し、渡す親ボットの値を設定します 。出力変数の場合は、[Variable Mapping]で、画面一つで各辞書キーを変数に関連付けます。この機能により、別途のアクションを使用して出力辞書変数を抽出する必要がなくなります。
プライベートワークスペースでのBotのチェックアウト
チェックアウト機能はパブリックスペースでのみ利用できましたが、プライベートスペースでもできるようになりました。チェックアウトのキャンセルも、同様に可能です。
PDFパッケージ新アクション
PDFパッケージには「フィールドを抽出」と「プロパティを取得 (Get property)」が加わりました。PDFフォームからのデータ抽出、PDFファイルのプロパティ値の抽出ができます。
ブラウザ パッケージ新アクション
ブラウザーパッケージには「Open」「Close」「Get Source code」「Run Javascript」など、v11相当のオプションがつきました。Internet Explorerについては、[レガシーオートメーション] / [Web]の中で同様のオプションは既にありましたが、レガシーとついていたので移行以外の目的で使いづらかったところがありました。
ターミナルエミュレータパッケージの新アクションと動作
「Search Field」アクションで、入力されている文字列ベースでフィールドを取得できるようになりました。また、ANSIとVT100をエミュレートする際にファンクションキー (F1-F24)が使えるようになりました。
ウィンドウ/アプリキャプチャUIの改善
ウィンドウやアプリをキャプチャするUIが改善されており、見た目も見やすくなっていることに加え、オプションもいくつか増えています。
ウィンドウサイズ変更オプションで操作をより正確にできる
レコーダーで先行してついていた、操作時のウィンドウサイズ調整がより広いパッケージとオプションでサポートされました。
正規表現で大文字と小文字を区別しない取り扱い
正規表現の取り扱いも、より便利になり、より広いパッケージとオプションでサポートされました。
その他、旧バージョンからのアップグレード、互換性に関する機能がいろいろ入っているようです。
過去のリリース情報を追うには
また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。
こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。