オートメーション道場

RPAツール「Automation 360」(旧Automation Anywhere A2019) の使い方についてまとめていきます。

A2019.14リリース情報

A2019.14 リリース情報

 

Automation Anywhere A2019は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。最初のリリース (A2019.6) では前のバージョン (v11.3)と比べて必ずしもすべての機能が実装されているわけではなかったため、足りない機能を補ったり、v11.3⇒A2019の移行ボットを実装したり、新機能 (フォーム、ディスカバリボットなど)を実装したり、ということがありました。

来月リリースされる予定のA2019.15まで来ると、一通りの機能実装が完成するといわれています。この記事では、2020年7月9日にリリースされたA2019.14の情報を簡単に見ていきます。

 

目次

 

A2019.14のリリースノート情報

リリースノートは以下の場所にあります。が、英語です... 最新の情報はどうやら英語になってしまうようです。

docs.automationanywhere.com

 

この中から主なものを抜き出してみます。

 

Bot Agentの自動更新

Bot Agentは、A2019でボットを実行する時や、構築中でもローカルファイルやウィンドウへのアクセス時、レコーダー使用時に必要になるプログラムですが、サーバ側のコントロールルームが更新されるとBot Agentも更新を求められることがほとんどでした。

このため、パソコン側のプログラムを頻繁に手動で更新する必要があり、運用が難しいところがあったのですが、「自動更新」のオプションができたことで、Bot Agentの更新が必要になった時に手動で更新しなくてもよくなりました。これはうれしい機能で、クラウドでの本格展開には必須の機能です。

 

レコーダーの拡張

ユニバーサルレコーダーとAISense (画面要素分解ができないときに行うAI画像認識)レコーダーの両方で機能アップがあります。

ユニバーサルレコーダーではSAP versions 730, 740, 760 patch 5 の記録ができるようになるなどSAPまわりの拡張が行われています。また、ブラウザの倍率が100%でない場合、OSのDPI設定が100%でない場合の動作が改善されています。今回からChrome プラグインはいままでのv11と同じものとは別のコンポーネントを使うようになるようです。

AISenseレコーダーでは、テキストがない画像ボタンの検出、アクティブテキスト/パッシブテキストのキャプチャ、コンボボックスのスクロールへの対応などが行われています。

 

トリガーデータの取得

ファイル/フォルダートリガーでファイル名とパスなどを変数に引数として渡すことができるようになりました。

 

レコーダー、REST APISOAPのプロキシサポート

企業でクラウド版を展開する場合、プロキシの構成のためにいろいろと引っかかることが多かったですが、これにより解消することになります。これもクラウドの運用には大きな更新です。

 

保存動作の変更 (ドキュメント記載なし)

A2019.14ベースとなったCommunity Edition A2019を見てみると、それまではボット編集画面の右側の詳細ウィンドウで内容を編集したときは「適用」ボタンを個別に押さないと、編集した内容が実は保存されていない、ということも起こっていたのですが、個別の保存の必要はなくなり、いろいろなアクションを変更しても右上の「保存」ボタンを一回押せばすべて保存されるようになったようです。

結構インパクトのある重要なユーザービリティアップデートですが、ドキュメント上には特に記載が見つかりませんでした。

 

こちらの記事でもA2019.14の情報が日本語で入手できますね。

qiita.com

 

過去のリリース情報を追うには

また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。

qiita.com

 こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。

qiita.com

オートメーション道場