Automation 360 v.22リリース情報 (Community Edition、Enterprise Cloud Sandbox)
Automation Anywhere A2019は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。今回、米国時間9月15日にAutomation 360 v.22 Community Editionと、有料版のクラウドサンドボックス環境が出ました。それでは、Automation 360 v.22の内容を見て行きましょう。
目次
Automation 360 v.22のリリースノート情報
今回は、前回のAutomation 360 v21が出てから、3カ月経ってのリリースとなりました。
リリースノートは以下の場所にあります。が、英語です... 最新の情報はどうやら英語になってしまうようです。
この中から主なものを抜き出してみます。
※ちなみに、利用にはBot Agentの更新が必要で、バージョン21.98を使う必要があります。
ボットエディター内の検索
ボットの編集画面で、エディター内に出てくるコマンと、変数名、テキストなどから文字列の検索が可能です。日本語文字も検索できます。コマンド名は、表示言語によります。これはかなり便利です。
アクションリストに表示される内容の強化
アクションで選択されたオプションや設定されたプロパティの値がより多くフローやリスト中に表示されるようになり、アクションリストの可読性が向上しました。
ボットの実行タイムアウト値の設定
ボットの実行に対してタイムアウトを設定できるようになりました。以下の画面から、ボットファイルの [詳細設定] を開きます。
表示される画面で、ボットのタイムアウト値を0分から9999分までの間で設定可能になりました。既定では0分で、この場合はタイムアウトされません。
ボット間でのセッション共有
DLL、Excel、ターミナルエミュレーターのセッションを作成する際に、「グローバルセッション」のオプションが選べるようになりました。これを選ぶと、親ボットや子ボットでも同じ名前を使ってセッションを引き継ぐことができます。
Excelの高度な操作で開けるファイルに.xml, .txtが追加
「Excelの高度な操作」の「開く」アクションで、.xmlや.txtファイルも開けるようになったり、ファイル名にワイルドカードを使って検索できるようになりました。ちなみに、ファイルの検索画面も、以下のように新しくなり、「検索」ではテキストを打ち込んでいくことでControl Room上のファイルが検索されて候補が表示され、[選択]ボタンでファイルを選択できる。「参照」では、Control Room上のファイルをフォルダー構造から選択できる。
条件式の新条件「オブジェクトが存在しない場合」
If文などで出てくる条件式に、新条件「オブジェクトが存在しない (Object does not exist)」が登場しました。条件として、ウィンドウ内に特定のオブジェクトが存在しないかをレコーダー機能で確認できるようになりました。SAPウィンドウでも動作します。
Text file パッケージの登場
新しく登場したText fileパッケージは、さまざまなテキストファイルの読み込みができる専用パッケージで、「Get file」アクションでは、エンコーディングの自動判別や空白文字を詰めて読み込むなどの操作が可能である。エンコーディングを指定した読み込みも可能です。
EメールパッケージでのEWSのサポート拡張
Eメールパッケージで読み込めるEWSのバージョンにExchange2013が追加されました。
画像認識パッケージでのプレビューとオフセット値の設定
画像認識パッケージを使用してターゲット画像をキャプチャする場合、プレビューオプションを使用して、 検出された画像パターンを選択し、画像に対してクリック位置を配置できるようになりました。
SOAP Web Service パッケージ
SOAP Web Serviceパッケージで、SOAP WebサービスURIのサポートが強化され、Address locationが空の場合、場所をWSDLファイルから取得するようになりました。
加えて、Build SOAP requestオプションを使うことで、SOAP URIかWSDLファイルからSOAPリクエストの詳細を得ることができます。SOAP要求で使用可能なサービスとポートのリストから任意の操作を選択して、SOAP Webサービスアクションのフィールドにデータを自動的に入力できます。
レコーダーアクションで使われるダイアログボックスの日本語化
リリースノートには明確な記載がありませんが、最近のBot Agentの更新で、レコーダーを起動すると表示されるダイアログボックスの表示が日本語化されて使いやすさが向上しました。
過去のリリース情報を追うには
また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。
こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。