オートメーション道場

RPAツール「Automation 360」(旧Automation Anywhere A2019) の使い方についてまとめていきます。

Automation Anywhereでレコーディングでボットを作る

レコーディングでボットを作る

Automation Anywhere A2019では、構築画面の左側にある「アクションパレット」からアクションをドラッグ&ドロップしてフローチャートを作っていくという方法の他に、画面操作を人間が行っているところを「記録 (レコーディング)」して、それをロボットに再生させる方法があります。  

 

目次

 

「レコーディング」という方法

以下の画面は先ほど触れた、典型的なロボットの編集画面です。左側のアクションパレットからアクションをドラッグ&ドロップするとフローチャートができあがっていきます。

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ロボットの編集画面

これに対して、Automation Anywhere では、人間の画面操作をレコーディングしてフローチャートを自動生成することもできます。その場合は、完成したフローチャートは「キャプチャ」アクションというアクションが一操作毎に羅列されていきます。

「キャプチャ」アクションの羅列

「キャプチャ」アクションの羅列

RPAソフトによっては、ドラッグ&ドロップで作る際のアクションと同じ種類のアクションでレコーディングでもフローチャートが作られますが、A2019では専用の「キャプチャ」アクションでフローチャートが構成されるのが特徴です。

 

「レコーディング」を開始する方法

レコーディングを開始するには、ロボットの編集画面のツールバーの一番左の「ビデオカメラ」っぽいアイコン (=「記録を開始」)をクリックします。そして、起動中のウィンドウを選択したうえで、そのウィンドウに対してマウスクリックやキーボード操作などのアクションを行います。

レコーディングを開始するボタン

レコーディングを開始するボタン

「電卓」をレコーディングで操作してみよう

それでは実際にやってみましょう。まずは誰の環境にも入っているわかりやすい例から。Windowsに標準でついている「電卓」アプリを使います。

「電卓」は今回はあらかじめ起動しておいてください。

 

それでははじめましょう!

Step 1. まずは「記録の開始」ボタンをクリックします。

すると、Recorder (レコーダー) ウィンドウが起動して、現在起動しているアプリケーションのウィンドウ名を指定するドロップダウンリストが表示されます。「電卓」を選んで、「Start Recording」ボタンを押しましょう。

レコーディング開始後に対象ウィンドウ「電卓」を選択

レコーディング開始後に対象ウィンドウ「電卓」を選択

Step 2. すると、「電卓」アプリのウィンドウが前面に表示され、Recordingツールバーが記録中の状態になります。「電卓」アプリのボタンにマウスカーソルを合わせると、ボタンに当たるところが赤枠でハイライトされます。

今回は「123x456=」と押していきましょう。画面の番号順にボタンをクリックしていきます。最後にRecordingツールバーの「End Recording」ボタンを押して終了します。

電卓のボタン押しを記録

電卓のボタン押しを記録

Step 3. すると、結果として以下のようなアクションリストがフロー形式で表示されます。ひとつひとつは「キャプチャー」アクションになっています。

「電卓」アプリをレコーディングしたアクションリスト

「電卓」アプリをレコーディングしたアクションリスト

リスト形式で表示すると以下の通りです。

リスト形式で表示した「キャプチャ」アクションのリスト

リスト形式で表示した「キャプチャ」アクションのリスト


Step 4. 「保存」ボタンを押した後、「▶実行」ボタンを押して再生してみましょう。「▶実行」ボタンを押す前に、「電卓」アプリで「C」ボタンを押して、数字をゼロにリセットしておきましょう。

電卓操作の再生結果

電卓操作の再生結果

その結果、さきほどの操作が同じように画面上で再生されたことがわかります。「電卓」アプリはウィンドウの位置を変えていても、最小化されていてもかまいません。

レコーディングの使い方について、基本的なところをお分かりいただけましたでしょうか!

 

 

 

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