オートメーション道場

RPAツール「Automation 360」(旧Automation Anywhere A2019) の使い方についてまとめていきます。

カンマ区切りの文字列配列からn番目の要素を抜き出す

カンマ区切りの文字列配列からn番目の要素を抜き出す

カンマ区切りの文字列配列からn番目の要素を抜き出すには「文字列 : テキストの抽出」アクションを使います。(ただし文字列にはカンマは含まれていないものとします)

目次

 

「文字列 : テキストの抽出」アクションを使う方法

 例題として以下のカンマ区切りの文字列から3番目の要素 (c) を抜き出します。

a, b, c, d, e, f

「文字列 : テキストの抽出」(String : Extract text) アクションの使い方 (「以前または/および以後」オプションの場合)

 「以前」で指定された文字から「以後で指定された文字」までの従属文字列を抽出します。

 

入力:

 フィールド名  型  説明

ソース文字列
(Source String)

文字列   処理する文字列
文字を取得
(Get characters)
選択肢 「以前 (Before)」or「以前または/および以後 (Before and/or after)」or「以後 (After)」を選択。今回、ここは「以前」を選択 
テキストの後に開始 (オプション)
(Start after text (optional))
文字列 抽出したい従属文字列の直前に来る文字列を指定
出現
(Occurrence)
数字 上記で指定した文字列がn回目に出現した場所を指定 (デフォルトは1)
および/または
(And/Or)
選択肢 いずれかを選択
テキストの後に終了 (オプション)
(End after text (optional))
文字列 抽出したい従属文字列の直後に来る文字列を指定
出現
(Occurrence)
数字 上記で指定した文字列が「テキストの後に開始」処理後の文字列のn回目に出現した場所を指定 (デフォルトは1) 
一致文字列がない場合の戻り値
(If no match found return...)
選択肢 「ソース文字列」 or 「空 (Null) の文字列」のどちらを返すかを選択 (デフォルトは「ソース文字列」)
取得する文字数
(Number of characters to go)
選択肢   「すべて」 or 「制限」(最大文字数を数字で指定)のどちらにするか選択 (デフォルトは「すべて」)
抽出したテキストをカット (空白スペースを削除)
(Trim the extracted text (remove blank spaces)
Boolean   抽出後文字列の前後の空白をトリムするかを指定 (デフォルトはON)
抽出したテキストから Enter を削除
(Remove Enter from extracted text)
Boolean   抽出後文字列から改行コードを削除するかを指定 (デフォルトはON)

※ 「テキストの後に開始」を空欄にした場合は「文字を取得」が「以後」オプション、「テキストの後に終了」を空欄にした場合は「文字を取得」が「以前」オプションを選択したのと同じ動きになります。(ただし2つの条件が「または」で結ばれている場合)

 

出力:

 フィールド名  型  説明
出力を変数に代入
(Assign the output to variable)
文字列 出力を格納する変数を指定 

 

解法:

  1. 「文字列 : テキストの抽出」アクションを配置します。
  2.  アクションの詳細パネルで以下を指定します。
    • 「ソース文字列」に「a, b, c, d, e, f」を指定します。
    • 「文字を取得」は「以前および/または以後」に設定します。
    • 「テキストの後に開始 (オプション)」には「,」を指定します。
    • 「出現」には2 (3-1)を指定します。
    • 「および/または」は「または」を指定します。
    • 「テキストの後に終了 (オプション)」には「,」を指定します。
    • 「出現」には1を指定します。
    • 「出力を変数に代入」に「$prompt-assignment$ - 文字列」を選択します。
  3. 「メッセージボックス : メッセージボックス」アクションを配置してアクションの詳細パネルの「表示するメッセージを入力します」に $prompt-assignment$ を指定します。
  4. 保存して実行します。

結果:

「c」となります。ちなみに、1番目の要素を取得するには、最初の「出現」オプションに "0" を指定します。(0も指定できるのです!) したがって、一番目の「出現」フィールドの値をカンマ区切りの文字列配列の要素数 (ゼロから始まる)のように扱うことができます。

 

オートメーション道場