オートメーション道場

RPAツール「Automation 360」(旧Automation Anywhere A2019) の使い方についてまとめていきます。

現在の日時を返す (フォーマットされたもの)

現在の日付を返す

Automation Anywhere A2019 で現在の日時を文字列で整形して返すには、「日時」パッケージの「文字列に変換」アクション、またはシステム変数を使います。

目次

「日時」の「文字列に変換」アクションを使う方法

「日時: 文字列に変換」(Datetime : To string) アクションの使い方

日時の値を文字列に変換して、それを文字列変数に代入します

 

入力:

 フィールド名  型  説明

ソースの日時変数 (Source date and time variable)

日時 文字列に変換したい日時変数
日時フォーマットを選択
(Select date time format)
選択肢 フォーマット (Formats: 定義済み形式) もしくはカスタムフォーマット (Custom formt) を選択。それぞれのフィールドで指定できる文字列は「日付時刻の形式」を参照。

 

 

出力:

 フィールド名  型  説明
変数に出力を代入
(Assign the output to variable)
文字列 出力を格納する変数を指定 

 

解法:

  1. 「日時 : 文字列に変換」アクションを配置します。
  2. アクションの詳細パネルで以下を指定します。
    • 「ソースの日時変数」に「System:Date」を指定します。
    • 「日時フォーマットを選択」で「カスタムフォーマット」を選択して、テキストボックスに「yyyy/MM/dd hh:mm:ss」と指定します。
    • 「変数に出力を代入」に「prompt-assignment」を指定します。
  3. 「メッセージボックス : メッセージボックス」アクションを配置してアクションの詳細パネルの「表示するメッセージを入力します」に $prompt-assignment$ を指定します。
  4. 保存して実行します。

結果:

現在時刻が2020年10月1日 12時34分56秒だとすると「2020/10/1 12:34:56」とメッセージボックスが表示されます。

 

システム変数を使う方法

日時関連のシステム変数一覧

指定をするときは、其々の変数名の前に「System:」を付けます。「Date」なら「System:Date」と指定します。

 変数名  型  説明
Date 日時 現在の日時を返す。
Day 数字 その月の現在の日付を返す。
Hour 数字 現在の時間を返す。
Millisecond 数字 現在のミリ秒を返す。
Minute 数字 現在の分を返す。
Month 数字 現在の月を返す。
Second 数字 現在の秒を返す。
Year 数字 現在の西暦年を返す。

 

解法:

  1. 「メッセージボックス : メッセージボックス」アクションを配置してアクションの詳細パネルの「表示するメッセージを入力します」に $System:Year.Number:toString$/$System:Month.Number:toString$/$System:Day.Number:toString$ $System:Hour.Number:toString$:$System:Minute.Number:toString$:$System:Second.Number:toString$ を指定します。
  2. 保存して実行します。

結果:

現在時刻が2020年10月1日 12時34分56秒だとすると「2020/10/1 12:34:56」とメッセージボックスが表示されます。

 

注意: v11を知っている人は、「$Year$/$Month$/$Day$ $Hour$:$Minute$:$Second$」と指定したくなるかもしれません。A2019ではこれらの変数は数字型になっていることに注意してください。そのため、文字列フィールドの中では文字列型への型キャストが必要です。型キャストなしに指定すると文字列フィールドで「式が無効です」というインラインエラーが表示されます。

 

 

 

オートメーション道場