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RPAツール「Automation 360」(旧Automation Anywhere A2019) の使い方についてまとめていきます。

IQ BotでTegakiサーバーが仮想環境にインストール可能に

IQ BotでTegakiサーバーが仮想環境にインストール可能に

今年1月にIQ BotでTegakiエンジンが利用可能になったことがアナウンスされました。しかし、当時はTegakiエンジンは物理サーバーを購入してインストールをする必要があったため、ハードルが高い状態でした。その後、Tegakiの開発元のCogent Labsでもテストが重ねられ、物理サーバーでなくとも仮想サーバーへのインストールも検証されたということで、あらためて環境についてのおさらいをしてみたいと思います。

目次

 

IQ Bot x Tegakiのシステム要件のおさらい

IQ Bot でTegakiを使うには、IQ Botの環境もオンプレミスで作成する必要があります。IQ Botのオンプレミス環境はもともと仮想環境 (Microsoft Azure VM, Amazon EC2, Google Cloud Platform, Amazon WOrkspace) で構築可能でした。

IQ Bot オンプレミスサーバー

IQ Botオンプレミスサーバーのシステム要件ですが、推奨される環境として、Automation 360のControl Roomとは別のサーバーとして2台用意して、IQ Bot本体のアプリケーションサーバデータベースサーバーをそれぞれ用意するべしとされています。データベースサーバーにはクラウドのPaaSを利用することもできます。サーバーのOSはMicrosoft Windows Server 2016/2019 R2 Standard/Data Centerです。

Tegakiオンプレミスサーバー

一方、Tegakiオンプレミスサーバーの推奨要件は以下の通りです。Tegakiサーバーは2台のIQ Botサーバーとも別に用意する必要があります。

  • 2x Intel Xeon Gold 6230 プロセッサ (2.1 GHz, 20コア / 40スレッド)
  • GPUは不要
  • 192GB以上のメモリ (RDIMM)
  • ネットワーク速度: 1Gbps以上
  • ディスク 2,880GB以上 SSD
  • TPM 2.0

サーバーのOSはRedhat Enterprise 8.2が指定されています。こちらのサーバーはかなりハイスペックな要件となっています。物理サーバーで準備するのには50万円以上かかりそうです。

 

一方、検証環境向けとしては以下の指定もあります。

  • Intel Core i7-10700T (8コア/16MB/16スレッド/2.0-4.35GHz/35W)
  • 16GBメモリ (DDR non-ECC)
  • ネットワーク速度: 1Gbps以上
  • 256GB SSD
  • TPM 2.0

これであれば身近なサーバーでも当てはまりそうな要件です。

 

今回仮想サーバーに入れられるようになったもの

今回は、IQ Botサーバーの本番環境 (ハイスペック)、検証環境 (ロースペック)が仮想環境でもOKとなっています。

 

本番環境

  • vCPU 80CPU
  • 192GB以上のメモリ (RDIMM)
  • 1,000GB以上のSSD
  • ネットワーク速度: 1Gbps以上

 

検証環境

  • vCPU 12CPU
  • 16GB以上のメモリ (RDIMM)
  • 256GB以上のSSD
  • ネットワーク速度: 1Gbps以上

参考資料

改めて、参考資料としては以下が役に立ちます。

 

IQ BotオンプレミスでTegakiエンジンを使う設定 (by AA)

docs.automationanywhere.com

docs.automationanywhere.com

Tegaki for IQ Bot オンプレミスサーバーガイド (by Cogent Labs)

cogentlabs.my.salesforce.com

IQ Bot x Tegaki 環境構築 (By SB C&S)

www.slideshare.net

 

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