IQ BotでTegakiサーバーが仮想環境にインストール可能に
今年1月にIQ BotでTegakiエンジンが利用可能になったことがアナウンスされました。しかし、当時はTegakiエンジンは物理サーバーを購入してインストールをする必要があったため、ハードルが高い状態でした。その後、Tegakiの開発元のCogent Labsでもテストが重ねられ、物理サーバーでなくとも仮想サーバーへのインストールも検証されたということで、あらためて環境についてのおさらいをしてみたいと思います。
目次
IQ Bot x Tegakiのシステム要件のおさらい
IQ Bot でTegakiを使うには、IQ Botの環境もオンプレミスで作成する必要があります。IQ Botのオンプレミス環境はもともと仮想環境 (Microsoft Azure VM, Amazon EC2, Google Cloud Platform, Amazon WOrkspace) で構築可能でした。
IQ Bot オンプレミスサーバー
IQ Botオンプレミスサーバーのシステム要件ですが、推奨される環境として、Automation 360のControl Roomとは別のサーバーとして2台用意して、IQ Bot本体のアプリケーションサーバーとデータベースサーバーをそれぞれ用意するべしとされています。データベースサーバーにはクラウドのPaaSを利用することもできます。サーバーのOSはMicrosoft Windows Server 2016/2019 R2 Standard/Data Centerです。
- アプリケーションサーバーの推奨要件
- 32GBのRAM
- AVX 命令セットをサポートする8コアプロセッサー
- 500GB の記憶域空き容量、Cドライブに100GB以上の空き容量
- データベースサーバーの推奨要件
Tegakiオンプレミスサーバー
一方、Tegakiオンプレミスサーバーの推奨要件は以下の通りです。Tegakiサーバーは2台のIQ Botサーバーとも別に用意する必要があります。
- 2x Intel Xeon Gold 6230 プロセッサ (2.1 GHz, 20コア / 40スレッド)
- GPUは不要
- 192GB以上のメモリ (RDIMM)
- ネットワーク速度: 1Gbps以上
- ディスク 2,880GB以上 SSD
- TPM 2.0
サーバーのOSはRedhat Enterprise 8.2が指定されています。こちらのサーバーはかなりハイスペックな要件となっています。物理サーバーで準備するのには50万円以上かかりそうです。
一方、検証環境向けとしては以下の指定もあります。
- Intel Core i7-10700T (8コア/16MB/16スレッド/2.0-4.35GHz/35W)
- 16GBメモリ (DDR non-ECC)
- ネットワーク速度: 1Gbps以上
- 256GB SSD
- TPM 2.0
これであれば身近なサーバーでも当てはまりそうな要件です。
今回仮想サーバーに入れられるようになったもの
今回は、IQ Botサーバーの本番環境 (ハイスペック)、検証環境 (ロースペック)が仮想環境でもOKとなっています。
本番環境
- vCPU 80CPU
- 192GB以上のメモリ (RDIMM)
- 1,000GB以上のSSD
- ネットワーク速度: 1Gbps以上
検証環境
- vCPU 12CPU
- 16GB以上のメモリ (RDIMM)
- 256GB以上のSSD
- ネットワーク速度: 1Gbps以上
参考資料
改めて、参考資料としては以下が役に立ちます。
IQ BotオンプレミスでTegakiエンジンを使う設定 (by AA)
Tegaki for IQ Bot オンプレミスサーバーガイド (by Cogent Labs)
IQ Bot x Tegaki 環境構築 (By SB C&S)