A2019.16.1リリース情報 (Enterprise Edition)
Automation Anywhere A2019は2019年10月にリリースされてからほぼ毎月、新しいビルドがリリースされ続けています。
9月中旬にリリースされたA2019.16は最初、Community Editionのみで追加の改善がなされていましたが、10月1日にEnterprise Editionにもアップデートが入り、リリースノートがアップデートされました。これらについて見ていきます。(A2019.6.1と呼ぶことにします)
目次
- A2019.16.1のリリースノート情報
- タスクBotで呼び出すBot名を文字列変数で指定
- Cloud Control Room URLアクセスのIPアドレス制限
- Elastircsearch資格情報の追加
- ターミナルエミュレーターでの中国語サポート
- AISenseレコーダーで隠れたオブジェクトをキャプチャ
- SAPでキャプチャしたオブジェクトの新しい操作
- Formビルダで追加の要素をサポート
- エラーハンドリングで変数一覧と値をメール添付で送るオプション
- 他のユーザーの基本情報を見るための新しい権限
- Git統合を削除するオプション
- ライセンス管理の新しいAPI
- ターミナルサーバーでのマルチユーザーデバイスセッションサポート
- OCRパッケージの領域をキャプチャアクションの改善
- 過去のリリース情報を追うには
A2019.16.1のリリースノート情報
リリースノートは以下の場所にあります (A2019.16のものがそのまま上書きされています)。が、 英語です... 最新の情報はどうやら英語になってしまうようです。
この中から前回のA2019.16のリリース情報で取り上げなかった主なものを抜き出してみます。(各アップデートの見出しの下に「Enterprise A2019」のみと書いてあるもの)
タスクBotで呼び出すBot名を文字列変数で指定
「タスクBot : 実行」アクションで呼び出すBot名に文字列変数が使えるようになりました。
Cloud Control Room URLアクセスのIPアドレス制限
管理者が管理画面で設定することで、ユーザーやAPIコールでCloud Control Room URLにアクセスできるIPアドレスの一覧やIPサブネットを指定できるようになりました。
Elastircsearch資格情報の追加
新しいElasticsearch version 7.8では、Enterprise Control Room 向けの構成にOpen Distro version 1.9.0を使います。今回の機能強化により、監視とアラート機能が強化されます。
ターミナルエミュレーターでの中国語サポート
IBM 5555-C01 や IBM 5555-B01などのダブルバイトサポートの5250Eターミナルで繁体中国語/簡体中国語をサポートします。
AISenseレコーダーで隠れたオブジェクトをキャプチャ
アプリケーション画面の隠れた画像ボタンをキャプチャできます。
SAPでキャプチャしたオブジェクトの新しい操作
Set FocusやSelect item by keyなどの操作がSAPアプリケーションのフォーム上で可能になります。
Formビルダで追加の要素をサポート
リッチテキストエディタ、テーブルをサポートしました。
エラーハンドリングで変数一覧と値をメール添付で送るオプション
エラーハンドリングアクションのメールで通知オプションを選択したときに、変数名とその値の一覧を添付ファイルで送れるようになりました。
他のユーザーの基本情報を見るための新しい権限
"View Users and Roles basic information"権限が追加され、ユーザー名、姓名など、他のユーザーやロールの基本的な情報を見られるようになりました。この権限はすべての既存のロールに付与されます。
Git統合を削除するオプション
Botの情報をGitと同期する必要がない場合は、Enterprise Control RoomとGitとの統合を削除または無効にすることができるようになりました。
ライセンス管理の新しいAPI
有効期限ライセンスモードなどのEnterprise Control Roomライセンスの詳細を取得するためのライセンスAPIです。
ターミナルサーバーでのマルチユーザーデバイスセッションサポート
ターミナルサーバー1デバイス上での複数ユーザーのセッションがサポートされました。以下のことが可能になりました。
- デバイスまたはEnterprise Control Roomレベルでの画面解像度の設定
- マルチユーザーデバイスを、Bot CreatorユーザーおよびAttendedおよびUnattendedのBot Runnerユーザーのデフォルトデバイスとして設定
- ライセンスユーザー(デフォルトのデバイスを使用)として、デバイスメニューの[デフォルトのデバイスにする]オプションを使用して、別のデバイスをデフォルトのデバイスとして設定
- デバイスのランディングページでデバイスの設定を表示および編集
OCRパッケージの領域をキャプチャアクションの改善
ターゲット領域が表示されている画面の下にある場合でも、画面の表示されている領域からテキストをキャプチャするようになりました。以前は、キャプチャされた領域が表示されている画面の下にあるときにボットがエラーを表示していました。
過去のリリース情報を追うには
また、以下の記事で過去のリリースノートの概要が見られるようです。
こちらの記事でも、過去のオフィシャルリリースノートが一覧になっています。